FASCIA × MERIDIAN RESONANCE
筋膜は、美容鍼灸が本当に深く届く層です
顔の外観に現れる多くの問題は、表面上は皮膚に起きているように見えます。しかし、顔の支え、輪郭、若々しさに本当に影響する鍵は、皮膚の下にある筋肉、筋膜、結合組織の中に隠れています。
筋膜は、筋肉、骨格、経絡、ツボと密接につながっています。顔のラインが柔らかく、ふっくらと見えるかどうか、そしてその人が生き生きと見えるかどうかにも深く関わっています。
01|筋膜とは何か?
筋膜(fascia)とは結合組織の一種であり、身体の中でさまざまな組織や器官をつなぎ、満たし、包み込む網目状の構造です。筋膜のほか、骨膜、腱、靭帯、コラーゲンなども、結合組織の一部に含まれます。
筋膜は、みかんの皮をむいたときに果肉を包んでいる白い繊維のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。一見薄く繊細に見えますが、組織同士がどのようにつながり、滑り、支え合い、力を伝えるかを決めています。
02|結合組織は、連続する立体的なネットワーク
結合組織は、存在する部位によって機能が異なるため、それぞれ性質も異なります。ある部位は強靭で、ある部位は弾力に富み、またある部位は柔らかく滑走性を持っています。
たとえば、骨を包む骨膜(periosteum)は、筋肉の深筋膜(deep fascia)とつながっています。深筋膜はさらに腱(tendon)や靭帯(ligament)と連続します。これらの構造は互いに途切れることなくつながり、表層から深層へ、皮膚から骨格へと続く力学的ネットワークを形成しています。
03|SMASは、顔の若々しさに重要な筋膜層
SMAS(superficial musculoaponeurotic system)、すなわち表在性筋膜腱膜システムは、頭皮から首まで連続する筋肉・筋膜組織の層です。
その浅層は真皮とつながり、深層は靭帯を介して顔面の骨性構造に固定されています。これはリフトアップ手術で扱われる層であるだけでなく、美容鍼灸においても理解しておくべき重要な筋膜システムです。
ACUPUNCTURE DEPTH
04|美容鍼灸には、結合組織の緻密なポイントの理解が必要です
頭部や顔面にある比較的強靭な構造、たとえば真性靭帯(true ligament)、隔膜(septum)、付着部(adhesion)は、鍼灸の際に酸重感、張り感、または「得気」の感覚が出やすい部位です。
これらの部位は、SMASシステム、顔面筋群、そして中医学の経絡やツボと呼応しています。そのため、美容鍼灸は単に表層の皮膚を刺激するものではありません。精密な層の理解を通して、筋膜システムと経絡の気機を動かしていく施術です。
真性靭帯
頬骨靭帯、咀嚼靭帯、下顎靭帯
隔膜
上側頭区隔膜、下側頭区隔膜
付着部
側頭部付着、眼窩外側の肥厚部